ABOUT US

『地域の未来づくりを担って』

東京都建築士事務所協会は、東京都に登録している建築士事務所の約1,600社が加盟する建築士法に基づく法定団体です。建物の設計・監理の業務を通して、私たちは安全・安心な建築づくりに貢献するよう日頃より最新技術の研鑽・技能の維持向上に努めています。皆様の住まいづくり、街づくりの夢を一つでも前に進めたいとの思いで、建築士事務所に寄せられる社会の期待に応えるべく努めています。

3年に亘るコロナ禍は、私たちの生活・行動・考え方に多大な影響を及ぼし、生活環境や働く環境に大きな変化をもたらしました。この変化はコロナ禍が収束しても、すべてが元に戻るのではなく、一部は定着するあるいはさらに進むことが考えられます。この新たな社会ニーズに向き合い、未来に繋がる建築・環境づくりに応えることが、いま建築士事務所に求められています。当会は、建築士事務所の専門家団体として技術革新・業務サービスの向上、並びに社会貢献に努めています。

日本の街づくりや建築に関する課題は、地震や水害などの自然災害への備えです。免震性・耐震性・耐火性に優れた住宅・建築とすることで、被害を最小限に食い止め人命や財産を災害から守ることができます。また、老朽化した建物では構造的な安全性だけでなく、防災設備等も十分でないケースも多く見られ、大きな問題となっています。安全で快適な生活を維持していくうえで、改修工事や修繕による建築物の機能更新を図ることは重要です。当会は構造や防災、改修・修繕に関する技術の研鑽と向上に努めるとともに、耐震改修評価の実施、大規模修繕計画の作成、耐震化対策の提言等を通して、地域の安心・安全に寄与しています。

地球規模での気候変動問題も差し迫った大きな課題です。地球温暖化対策としての脱炭素化への取り組みは、国を挙げて推進しているところです。当会はカーボンニュートラル2050を目指して、建築物における省エネルギーの徹底や再生エネルギーの利用、木材の利活用の促進等に積極的に取り組み、地球環境の保全に繋げていきます。

心地よい住まいづくりや美しい街づくりには、設計を担う専門家である建築士事務所の存在は欠かせません。建築に携わる人材が減少する中、当会では未来を見据えて人材育成や事業継承にも取り組んでいます。若い人に建築設計という職業に関心を持ってもらうイベントや、経験豊富な建築士事務所の知恵や経験を次の世代に継承してもらう活動も続けています。これからも安定した業務運営を維持し、社会からの負託に応えられる建築設計界の発展に寄与してまいります。

一般社団法人 東京都建築士事務所協会
会長 千鳥 義典