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東京建築賞選考委員会 委員長 鈴木博之  
 今回の応募作品は、戸建住宅部門17件、共同住宅部門14件、一般一類17件、一般二類10件である。前回の応募より13件の増加であり、東京建築賞は着実に育ち続けていることを感じる。応募締め切り後、選考委員が応募パネルを検討して現地審査作品30点を選出した。長野、新潟など遠隔地に建つ作品も多く、審査には時間がかかったが、楽しく、有意義に作品を見学できるものばかりであった。
 現地審査の終了した4月24日に最終審査委員会を開催し、全体の合議によって入賞作品を決定していった。その結果、戸建住宅部門では、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞2点、共同住宅部門では、最優秀賞1点、奨
  励賞2点、一般一類では、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞1点、一般二類では、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞2点を選出した。共同住宅部門で最優秀賞を受賞した「代沢レジデンス」は東京都知事賞も合わせて受賞することとなった。応募作の水準を反映して、受賞数が前回より増加している。これは、応募者全員の精進の賜物であり、誠に喜ばしい。
 それぞれの作品については各選評に譲るが、大規模建築だけでなく、小さな建築に設計密度の高い優れた作品が多かったのが収穫であった。こうした受賞をバネにして、今後さらに、すばらしい作品を作っていただきたい。