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【工学院大学八王子キャンパス スチューデントセンター】
工学院大学八王子キャンパス スチューデントセンター
撮影：淺川　敏
 
設計者 建築施工者 建築主
澤岡清秀＋
山本・堀アーキテクツ設計共同体		 株式会社錢高組 学校法人工学院大学
■建築概要
建設地： 東京都・八王子市 用　 途： 大学
構　 造： Ｓ・ＲＣ造 延面積： 5,520.36m2
■審査評
　八王子キャンパスはＪＲ八王子駅から車で15分ほどの中央高速インター近くで、緩やかな南下がりの丘陵地で、 遥か丹沢山系を見渡せる環境に恵まれたところに在ります。学校関係者によると昭和34年にこのキャンパスは開校されたそうです。
　この建物は、緑豊かな大学キャンパスの中央に建つ食堂を中心にした学生厚生施設であるので、 キャンパスの新しいシンボリックな『顔』として計画されています。 敷地の高低差を利用して４層フロアーの何処からでもアクセスできるよう計画されており、 その中心が半外部空間をうまく取り入れた食堂であります。約８００席あると聞きましたが、 ４層吹き抜けの空間を家具の設えや配置の変化によって巧みに個性的に分節して、落ち着いた雰囲気を演出しています。 これは、学生たちが行き交い、くつろぎ、談笑する、交流の場となることでしょう。
　また、ファサードは眺望の良い南面を細い軽快な鉄骨柱により、開放的なファサードとし、外部と空間的に密接な連続性を持たせ、 各所にオープンテラスなどを配置したその設計手法は見事であります。（西倉　努）