| 設計者 |
建築施工者 |
建築主 |
ａｏｙｄｅｓｉｇｎ
一級建築士事務所 |
(株)藤木工務店 |
栄香料(株) |
■建築概要
| 建設地： |
埼玉県・狭山市 |
用 途： |
工場・倉庫 |
| 構 造： |
S造 |
延面積： |
1,576.85m2 |
■審査評
この建物は狭山市の郊外で圏央道のインターに程近い所に在り、幹線道路の国道407号線に接する香料を製造する会社の工場と研究所である。
この会社オーナーの子息の友人である若い設計者は、日頃は住宅を中心に設計活動をしているが、今回、縁が有り、
推薦を受けてこのプロジェクトに携われたことを意気に感じて、真摯に設計に取り組んだようだ。
香料は食品、コーヒー、歯磨、生薬、化粧品の５部門が有り、これらをすべて１階に配置しているが、これらを繋ぐ内部廊下は無く、
すべて外部から直接アプローチするようになっている。
また、２階は研究部門と管理諸室だが、１階との連絡はすべて外部階段によってなされるよう設計されている。
これは、質の違う香料の匂いが交らぬように配慮した結果とのこと。設備的にも、経済的にも旨く処理されているものと思われる。
工場というとどうしても機能優先に成るが、その中にも北側隣地の森を借景に使い、
道路に面した外部階段やテラスの部分にメッシュスクリーンでダブルスキンにするなど、きめ細かな配慮が成された作品である。（西倉 努）
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