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【山梨市庁舎】

 
設計者 建築施工者 建築主
(株)梓設計 (株)フジタ 山梨市
■建築概要山梨市庁舎
建設地: 山梨県・山梨市 用  途: 市庁舎
構  造: RC造・S造 延面積: 18,518.35m2
■審査評
 本計画は、昭和45年から49年に建設された鉄筋コンクリート造2階建ての工場棟と、 平成元年に建設された5階建て鉄骨造の技術管理棟を再活用して、市庁舎へコンバージョンしたプロジェクトである。
 工場棟は、庁舎として利用する東館と、将来利用する南館、解体撤去する部分の3セクションに分けて整備されている。 この建物は、耐震基準を満たしていないため、プレキャストPC造によるアウトフレームを建物外周に配置して、 耐震性能を高めると共に新しいファサードを演出している。また、内部に吹き抜けやトップライトを配するなど開放的な市民広場が設けられ、 だれもが気軽に訪れることができる開放的な庁舎を実現している。
 技術管理棟の西館は既存の施設をなるべく生かし、改修部分を極力抑えて、再利用できるものは徹底的に利用して、 トータル的に地球環境に最大限配慮した工夫が見られる。地球環境保護が切実な今、スクラップ&ビルドを戒める観点から良く考えられた、 今後のモデルとなるコンバージョンであると思う。(西倉 努)