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文京区目白台 肥後細川庭園

もともとは幕末に細川家の下屋敷であったところを都が公園として整備したものである。目白台と神田川に挟まれた地で湧水が多く、これを生かした池泉回遊式庭園となっている。池の外周に沿って歩道が設けられており、一周回って庭園の趣の変化を楽しむことも可能である。また、庭園内には大正期に建てられた松聲閣という建物があるが、かつては同家の学問所などとして使われていたものを改修し、現在では茶室・集会室として使われている。
晩秋のころには紅葉とともに庭園のライトアップがなされ見どころとなっている。

文と写真:藤本 祥
東京都建築士事務所協会文京支部
名称
肥後細川庭園
所在地
文京区目白台1-1-22
建築時期
昭和36(1961)年
※現在の形に整備された時期