豊島区長崎 カトリック豊島教会
設計者であるレーモンドが東京事務所を閉鎖し、戦後それを再建したのが昭和23(1948)年となっていますので、それから8年経った68歳の時に完成した建物です。本人もノエミ夫人もカトリックの信者ではなかったようですが、日本には彼の設計による聖堂が多く残されています。ほど近い豊島区にはもうひとつ「立教小学校礼拝堂」(1966)も。どの聖堂もそれぞれ違った表情を持っていますが、ノエミ夫人のデザインと合わせて見るべきものの多い建物になっています。平日はもうひとつの顔である、「聖パトリック幼稚園」の園内ですので入ることはできませんが、日曜は教会として門が開かれています。
- 文と写真:谷川 淳一
- 東京都建築士事務所協会豊島支部