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建築士にチャレンジ! CHALLENGE 建築士にチャレンジ! CHALLENGE

建築士は、人々が建物に込める夢をかたちにする、 大きなやりがいのある仕事

建築の仕事は、単に人々が建物に込める夢をかたちにするというだけでなく、人々の生命、健康及び財産を守るという使命を果たし、大きな視野に立った「ものづくりの視点」が大切です。そのために何度もスケッチを描き、模型を作り、デザインを考え、法律や設備、構造等、さまざまな角度から検討を重ねてかたちにする、大きなやりがいのある仕事です。

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建築士という仕事にどんなイメージをお持ちですか?ここでは、建築士の果たす役割、デジタル化が進む設計手法、近年の建築士のワークスタイルの変化などについてご紹介していきます。

建築士の仕事の魅力と役割

建築士の仕事の魅力と役割 建築士の仕事の魅力と役割

すべての建物がひとつだけの作品となる

建築主の意向に沿って建物を設計し、工事業者が指定通りに施工するよう指導・監理を行う建築士による組織が建築士事務所です。

多くの人たちと力を合わせ「協創」する

建築士は、意匠、構造、設備など、それぞれの専門分野を持って活躍しています。さらにインテリア、造園、照明、サインなど、多様な分野のプロフェッショナルとともに「協創」し、個々の専門性を活かしながら、設計したビジョンを実現するのが建築士の役割です。

まちづくり、都市計画に参加できる

近年、建築士は個々の建物を超えて、地域のまちづくりに役割を果たす例が増えてきています。住民と意見を交換しながら「まち全体をいかに、住みよい空間にしていくか」というビジョン・計画を実現していくのも仕事の一つ。今後は社会の変化による「まちの変化」に合わせた街づくりも重要になってくるでしょう。

デジタル化で進化する設計手法 デジタル化で進化する設計手法
デジタル化で進化する設計手法

建築はスケッチを描いたり、模型をつくったり、CADで図面を描いたり、様々な手法でかたちにしていきます。近年は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)※、CG、VRなどのITシステムを駆使した、これまでになかった見せ方で設計案を表現できるようにもなりました。設計手法のデジタル化が進む中、建築士の仕事に幅がさらに広がり、これまで以上に多様な個性が活躍できる仕事になっています。

※建物資産の情報をプロセス全体で作成、管理するツールのこと。建物を実際に建設する前に、コンピューター上に現実と同じ建物の立体モデル(BIMモデル)を構築することで、建築の無駄を省くことができるため、BIMを採用する建築士事務所が増えています。

建築士のワークスタイルの変化

建築設計業界では、長い間、長時間労働や給与水準の低さが課題となっていましたが、当協会では「働き方改革」や「女性の活躍推進」を進め、業界全体で働きやすさや就業環境の改善に取り組んでいます。「人びとの生活をデザインする建築士だからこそ実現できる先進的な「働き方」「暮らし方」を考え、近年注目されているリモートワークのメリットを生かし、性別や年齢を問わず働きやすい仕事になっていくようになるでしょう。

建築士として仕事をするためには、都道府県知事が認める事務所登録を行って開業するか、登録された建築士事務所に所属していなければなりません。東京都の場合は、当協会が建築士事務所登録の窓口を行っており、登録された事務所以外で建築士として仕事をすることはできません。以上の予備知識を前提に建築士事務所の特色や役割をご紹介していきましょう。

デジタル化で進化する設計手法 デジタル化で進化する設計手法
建築士や建築士事務所の仕事について、詳しくはこちら
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「建築士」は国家資格で、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」などの資格があります。建築士として、建築設計の仕事で活躍するには、いずれかの資格が必要です。

建築士の仕事に必要な資格

建築士の国家資格は「一級建築士・二級建築士・木造建築士」の3種類。資格ごとに、建物の規模、用途、高さや構造形式など、設計可能な範囲が異なります。

国家試験を受験するには、大学・専門学校・高校の所定の学科を卒業していること、または一定の実務経験を積むことなどが要件として定められています。

受験資格要件 免許登録要件
一級 学歴(卒業学校) 学歴(卒業学校) 実務経験
大学・短期大学・高等専門学校 大学 2年以上
短期大学(3年) 3年以上
短期大学(2年)・高等専門学校 4年以上
二級建築士 二級建築士 二級建築士として4年以上
国土交通大臣が同等と認める者 国土交通大臣が同等と認める者 所定の年数以上
建築設備士 建築設備士 建築設備士として4年以上
二級・木造 大学・短期大学・高等専門学校・高等学校 大学・短期大学・高等専門学校 なし
高等学校・中等教育学校 2年以上
実務経験7年※ 7年以上
都道府県知事が同等と認める者 都道府県知事が同等と認める者 所定の年数以上

表は左右にスワイプして見ることができます 表は左右にスワイプして
見ることができます

実務経験のみで二級・木造建築士試験を受験する場合は、受験資格要件として実務経験が必要です。

建築士試験の受験要件が変更され、新しい建築士制度がスタート

建築士人材を継続的かつ安定的に確保するため、建築士試験の受験資格が改正され、建築士試験の受験機会が拡大されています。
具体的には、令和2年から実務経験は免許登録要件となり、原則として試験の前後にかかわらず、免許登録の際までに積んでいればよいこととなりました。さらに、改正建築士法の施行(令和2年3月1日)に併せ、実務経験の対象実務の拡大等の法改正の趣旨に応じた見直しが行われています。

新制度のポイント

建築に関する科目を履修して大学を卒業した者がー級建築士試験を受験する場合、大学卒業後に建築実務の経験を2年以上経ることが必要であったところ、

  • 大学卒業直後から実務経験を経なくてもー級建築士試験を受験可能
  • 試験に合格した上で、大学卒業後の建築実務の経験が2年以上あればー級建築士として登録が可能
新制度のポイント 新制度のポイント

建築士法の一部を改正する法律(平成30年法律第93号)公布:平成30年12月14日施行: 令和2年3月1日

求められるスキルや人物像

資格取得のための勉強を通じて、工法などの技術的な知識、製図やデザインの力は身につけられます。その上で建築士の実際の業務では、次のようなスキルと人物像が求められます。

  • 依頼主に選んでもらうためのプレゼン力
  • 建築主とのコミュニケーションを重ねて、相手のビジョンを聞き出す力
  • 技術的な視点から、依頼主の思いを実現する提案力
  • 施工会社などのパートナーから信頼を得られる人柄
  • さまざまな専門工事会社と協働するチームワーク力
  • 現場の監理者として全てをまとめるリーダーシップ
  • 役所への申請などの細かい事務処理
  • 法令を正しく理解し順守できること

などなど。もちろん初めから全ての力を兼ね備えた人はいません。しかし向上心を常に持ち、建物や図面だけでなく、“人”と真摯に向き合える、コミュニケーションの姿勢が建築士の仕事には欠かせません。

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