建築設計・相談に関する Q & A FIND AN ARCHITECT
よくあるご質問と回答
建築・設計についてよくあるご質問についてQ&Aをまとめています。詳しくは、当協会までお気軽にお問い合わせください。
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Q.注文住宅を建てたいのですが、何から進めたら良いかわかりません。A.どのような住まいにしたいか、まずは希望条件を思いつくままに書き出してみましょう。
自分や家族のライフスタイルに合った住まいにするためには、イメージを具体的に整理すると現実感が出てきます。
デザインや間取り、生活動線、収納の位置など、あなたの「こんな建物にしたい」という夢をかたちにするのが建築士の仕事です。 -
Q.設計を建築士事務所にお願いすると、どんなメリットがありますか?A.ご家族全員の状況を理解しながら、将来のライフ設計も含めた住まいづくりをあなたと一緒に考えていくのが建築士の大きな役割のひとつです。
そして、住まいが実現するまでのさまざまな業務を行い、可能な限り希望に沿った建物を実現できるのが大きなメリットといえます。
報酬を得て建築設計や工事監理を行う場合、「建築士事務所」の登録が必要になります。業務に着手する前に、建築士免許証を提示して、重要事項説明を行います。 -
Q.目的に合った建築士事務所を探すにはどうしたら良いですか。A.都内で事務所登録を行っている建築士事務所は多数ありますが、その中には、住宅、店舗、ビル、公共建築物など、それぞれ得意とする分野を持っているのが一般的です。あなたに合った建築土は必ずいます。
建築士(事務所)は、あなたの代理人でもあり、パートナーでもあります。あなたの財産を任せていることにもなりますので、信頼関係を築ける建築士事務所を見つけてください。
当協会では、事務所探しのお手伝いもしていますので、下記からお気軽にご相談ください。
「建築・設計・リフォーム相談」>> -
Q.設計料の相場はいくらくらいですか?A.「建築設計料」は、基本設計(プランニング)と実施設計(設計図面)の作成に係わる諸費用です。
建物の規模や用途・設計業務(標準業務)の内容等により設計料は異なります。
また、「工事監理料」も同様に算出します。
一般的な建築設計料は、建築費用の約10%~12%が目安といわれています。
適正な設計料の算出方法として「略算方法」というものがあり、法律に基づいた計算式で求めます。
「直接人件費」+「特別経費」+「技術料」+「諸経費」の計算式で合わせたものが「(建築士の)報酬」となりますが、依頼の条件や状況によってはこの価格が変動する場合があります。
詳しくは、下記のページをご参照ください。
「建築士・建築士事務所とは」>> -
Q.建築士の「一級建築士」と「二級建築士」の違いは何ですか。A.一級建築士は、「設計できる建物に制限がない」のに対して、二級建築士には「設計できる建物の規模と構造に制限」があります。
一級建築士は、戸建住宅の設計はもちろん、高層ビルや競技施設のような大規模な設計も取り扱えますが、二級建築士は、「戸建住宅程度の規模」が対象です。木造建築物の設計なら3階建てまでという制限があり、建物高さ13m、軒高9mを超える建物は設計できません。
また建築物の延べ面積も制限を受け、1000㎡以上の建築物設計は認められていません。
こうした意味で一級建築士の方がより多くの知識、経験が求められるといえます。
詳しくは下記のページをご参照ください。
「建築士にチャレンジ!」>> -
Q.「住宅性能表示制度」「住宅性能評価書」とは何ですか。A.住宅性能表示制度とは平成12年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下「品確法」という。)」に基づく制度です。 品確法は「住宅性能表示制度」を含む、以下3つの柱で構成されています。
●新築住宅の基本構造部分の瑕疵担保責任期間を「10年間義務化」すること
●様々な住宅の性能をわかりやすく表示する「住宅性能表示制度」を制定すること
●トラブルを迅速に解決するための「指定住宅紛争処理機関」を整備すること
住宅性能表示制度は、良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられた制度となっており、具体的には以下のような内容となっています。
●住宅の性能(構造耐力、省エネルギー性、遮音性等)に関する表示の適正化を図るための共通ルール(表示の方法、評価の方法の基準)を設け、消費者による住宅の性能の相互比較を可能にする。
●住宅の性能に関する評価を客観的に行う第三者機関を整備し、評価結果の信頼性を確保する。
●住宅性能評価書に表示された住宅の性能は、契約内容とされることを原則(注1)とすることにより、表示された性能を実現する。 -
Q.最近よく聞く「ZEH(ゼッチ)住宅」とは何ですか。A.NET ZERO ENERGY HOUSE(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、住宅の断熱性強化や高効率設備の導入などの省エネと、太陽光発電などの創エネによって住宅の使用エネルギーをプラスマイナス±0%まで削減した住宅のことをいいます。
また、二酸化炭素の排出を抑制する工夫として、省エネ法の省エネ基準よりも、1次エネルギー(暖房、冷房、機械換気、照明、給湯、その他)消費量が-10%以上となる「低炭素住宅」という認定制度もあります。 -
Q.建築士に住宅や建物の要望を上手く伝えるコツはありますか。A.建築士は、あなたの目となり、耳となり、あなたの声となって、設計を行うパートナーです。
建物の設計を頼む際には、できる限り多くの要望を伝えていただければ、建築士がそれをかたちにしていきます。
どのような住まいや建物にしたいか、ライフスタイルや使い方、住み方などの条件を整理しておくと、相談がよりスムーズになるかもしれません。 -
Q.マンション選びのポイントはありますか。A.まずは快適で満足のいくマンションを安心して手に入れるため、マンションのタイプを考えます。「都市型か郊外型か」「低層か高層マンションか」など住まいに対する考え方を決めてから、居住する地域、価格、間取りなど何を優先するかをポイントに物件選びをスタートさせましょう。
ロケーション(位置、場所)を考える際は、通勤・通学、お子様がいる場合は、通学する学校の学区も基準になりますし、家族構成から必要な広さを判断し、間取りの選択をするのも大切です。将来の住まい方や売却も視野に入れておくことも必要です。
また、マンションの居住性に関わる設備や仕様、防災、防犯といったセキュリティ面での機能も大きなポイントになるでしょう。マンション選びにはいくつものポイントがありますので、さまざまな物件を比較しながら優先したいポイントを整理することをおすすめします。
(参考:日事連サイト/https://www.njr.or.jp/general/qa/04/) -
Q.空き家の管理方法について教えてください。A.人間が生活していない建物は、常時閉めたままの状態となり、空気の流通等が悪化し、カビや劣化が生じます。特に、日本は高温多湿の風土ですので、戸建住宅の多くを占める木造住宅は、湿気の多い日には吸い込み、乾燥時にはその湿気を放出します。
長い間締め切ったまま放置しておくと、湿気を吸い込むだけで放出できず、畳がふやけたり、建具の開閉が悪化したり、動かなくなったり、ひどく場合にはカビやダニ等湿気を好む虫等が、人間に替わって住人となっていきます。木造住宅は木材を主体にしていますが、材木となっても木は生きており、呼吸をしているのです。
空き家の維持には、家の通気を確保し、乾燥させることが重要ですので、天気の良い日を見て建具を開放する、押し入れの中の物まで天日に干す、建具はできるだけ動かすといった対策が有効です。
この他に風雨によるいたみ等も生じる事もありますので、注意しながら管理していきましょう。