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テレワークを推進
建築設計業界もテレワーク必須の時代へ

建築設計業界の多様な働き方を推進している、東京都建築士事務所協会。2019年12月1日から2020年3月31日まで、東京都が実施する「業界団体連携によるテレワーク導入促進事業」を実施しました。
「時間や場所に制約されない柔軟な働き方」を意味するテレワークは現在、さまざまな面からより一層注目されています。よりフレキシブルで生産性の高い働き方を実現するうえで、企業にとっては就業環境づくりの必須アイテム。働き手にとっては、就業先を選ぶポイントの1つになっていくでしょう。

テレワークのいろんなカタチ、
ご存じですか?

テレワークは、その働き方や作業環境によって「在宅勤務(自宅で勤務する形態)」「モバイルワーク(外出先でモバイル機器を利用して業務を行う形態)」「サテライトオフィス勤務」の3種類の形態に分けられます。
さらにこれらは、接続ネットワークの仕組みから「リモートデスクトップ型」と「VPN接続型」と大きく2つに分けられます。

在宅勤務に適した リモートデスクトップ型
*…助成金対象
テレワーク端末 ノートPC
ipad
会社のPC 置きっぱなし
本社との接続 リモートデスクトップリモートデスクトップ
(VPN不要)
通信方法 内蔵のSIM
ポケットWi-Fi
自宅インターネットインターネット
データの保持 禁止
  • メリット…私物のPCや低スペックのパソコンでも利用可。
  • デメリット…自宅用と会社用の2代のパソコンが必要となる。

主に「在宅勤務」を実現するためのテレワークの仕組みを「リモートデスクトップ型」といいます。これは、在宅作業時には接続用の端末を使い、勤務先事業所にある「受け側端末」を遠隔操作できるシステムです。
通信により、自宅のパソコンではキーボード等の入力とその結果の画面表示(出力)を担当するのみで、実際には、ネットワークで接続された会社のパソコン上でデータが処理されていきます。よって、自宅のパソコンには処理能力が要求されません。さらには、自宅のパソコンには一切データが保存されませんので、セキュリティの面からも安全な方法です。

社外のどこからでもモバイルワークができる
VPN接続型
*…助成金対象
テレワーク端末 ノートPC
会社のPC 持ち出し
本社との接続 VPNが必要
通信方法 内蔵のSIM
ポケットWi-Fi
データの保持 許可する
  • メリット…会社のパソコンをそのまま利用できる。
  • デメリット…紛失のリスクや故障のリスクが高い。

一方の「VPN接続型」は主に「モバイルワーク」を実現するためのシステムです。
このシステムでは社外から会社内のLANに接続して業務を行います。社外にいながら、社内で通常利用しているパソコンを使って業務を行う点が、リモートデスクトップ型とは異なります。データ保存した端末やハードディスクを持ち歩くことになるため、紛失や故障のリスクがあります。

2つの形態のテレワーク・特徴まとめ

「リモートデスクトップ型」と「VPN接続型」、それぞれメリット・デメリットがありますが、いずれも働く建築士にとって、業務効率化や作業負担の減少、作業時間の軽減につながるものです。勤務先がその業務スタイルに合わせた最適なテレワークを導入していることがポイントといえるでしょう。
2020年から5Gの通信回線もいよいよ導入され、また新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止策も急務であり、建築士の働き方にもさまざまな大変革が起きていくことが想定されます。生産性を保持しながら多様な働き方を実現するテレワークの導入が、企業にとって必須となる日も近そうです。

COLUMN
テレワークの勤務管理はどうする?

テレワークを導入している企業では、従業員の勤務管理はどう行っているのでしょうか。
例えばパソコンのログイン・ログアウト時間の把握、パソコンの内臓カメラによる写真撮影、チャットを通じた呼びかけといった対応が行える、管理用アプリが市販されています。残業は事前届出制とすることを徹底し、深夜労働や休日労働を原則禁止とするといったルールづくりも必須となります。
一方でこれには、自己申告に頼らざるを得ない面があります。会社と従業員との信頼関係の構築はもちろんのこと、会社側にも誠実な対応と規制づくりが強く求められます。